読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Daydreaming

テーマは特にありません

東京ランドスケープ

 「景観」は都市を考える上で重要な要素である。例えば旅に出たとき、私はその都市がどう形作られているか、どう景観を守っているかが少し気になる。

 

 ヨーロッパの都市には、建物の高さ、色合い、またアンテナの設置にまで景観規制がなされる場所もある(内装工事さえ許されない地区もある)。そうして作られた統一感のある街並みは、見る者に美しい印象を与える。f:id:BurnTheWitch:20161026205539p:plain

 一方、日本にも景観法は存在するが、例えば東京の新宿や秋葉原を思い浮かべてもらえれば分かるように、あまり街に統一感があるとは言えない。広告が多く、建物の高さはバラバラで、汚くて雑多な印象を受ける人も多いと思う。f:id:BurnTheWitch:20161026205304p:plain

 だが、私はその東京の景観が決して悪いものだとは思っていない。言い方を変えれば、景観の雑多さはその都市の多様性を表しているともとれる。新宿には生き方も出自も違う多くの人が生きている。そうした背景を思えば、入り組んだ街の形も、主張する広告やビルも、悪いものだとは思えない。

 秋葉原は一見雑多な街に見える―が、そこにある広告や店舗は全て一定の指向性、嗜好性を持っている。そういったことを考えると、あの街はある種の景観規制がなされているともいえる。このように、少し見方を変えると、街の見え方、大袈裟に言えば社会の見え方が変わってくるように思う。

 

 一見して分かる美しいものだけでなく、そこに在ってみて初めて分かる面白いものにも心を向けてみたいと最近は思う。