読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Daydreaming

テーマは特にありません

きっと、うまくいく

 インド映画に対して、私は「すぐ踊り始める」「何か分からないけど楽しい」みたいなイメージしか持っていなかった。しかし、魅力はそれだけではないことが、この映画で分かった。

 「きっと、うまくいく」(3 Idiots)は、2009年に公開されたインド映画だ。インドのMITとも言われる大学に入学した「3バカ」が繰り広げる日々を描いた物語である。

f:id:BurnTheWitch:20161028220735p:plain

 

 この映画は確かに登場人物たちがすぐに踊り始めるし、歌ったりもする。そして、何か分からないけど楽しい。しかし、この物語の背景にあるのは、急成長するインドという国家の抱える社会問題だ。

 

 彼らは生まれる前からエンジニアになることを義務付けられていた―インドではエンジニアになることが裕福になること、幸福になることへの近道だからだ。そこに本人たちの意志が入り込む余地などない。

 理不尽な要求、理不尽な未来、理不尽な評価―そうしたものを苦にして自殺する学生も少なくない(日本も同じような状況ではある)。暗い背景の中で、学生たちは自分たちの生きる道を見つけていく。

 

 ただ、基本的には頭を楽にして、何も考えずに楽しめる映画になっている。主人公たちのアホさ、明るさ、そしてひたむきさに心動かされる。

 最後には自分の日々に対しても、「きっと、うまくいく」と思える映画のはずだ。