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Daydreaming

テーマは特にありません

幻影

 先日、宇多田ヒカルの新譜「Fantôme」を借りてきた(Google Play Musicになかった)。聴いて思ったことを書きたいと思う。

 

 まず、「歌を聴かせたい」という指向性が伝わってきた。音数、アレンジが以前のアルバムと比べてシンプルになっていて、歌が曲の中心、先頭に立って流れてくる。「traveling」のような曲はなく、落ち着いた曲が多い。

 

 彼女は少し前に再婚し、母親となった。だからこのアルバムはそういった幸せとかを表現した作品になると予想していた。しかし、このアルバムから感じられるのは、喪失感であり「死」だ。「花束を君に」「真夏の通り雨」などが顕著だが、母親を失ったことへの想いが、曲に表れている。

 

 このアルバムは大衆的でありながら、その実内省的で、マイノリティに向けて確信犯的に作られている。かつての5枚とは圧倒的に違う、新たな地平にあるアルバムだと思った。かなり聴き手を選ぶと思う(私は全体的に言えばあまり好きではない)。

 

 このアルバムの中では「真夏の通り雨」「桜流し」が好みだ。ちなみに過去作で言うと私は「Be My Last」とか「Kiss&Cry」が気に入っている。

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