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Daydreaming

テーマは特にありません

レムナント

 新潟県に、湯沢町という町がある。ここは川端康成の小説「雪国」の舞台であり、バブル期にはスキー客が多く訪れ、リゾート開発が進んだ。しかし今では、バブルの残骸だけが残る、活気のない町になっている。豪華なマンションはタダ同然で買える(維持費が高くまた買うと処分できないので買い手はつかない)ようになり、スキー客が冬に来る程度だ。

 

 地方再生は容易いことではない。私も地方で暮らすことに限界を感じ関東に移った一人だ。東京とは言わないまでも、都市圏(横浜、大阪、福岡など)に暮らすメリットは果てしなく大きい。田舎に祖父や祖母が住んでいるという家庭も多いと思うが、介護や生活のことを考えると都市圏に住んだほうがいいのは明白だ。各自治体で町おこしが行われているが、そうしたメリットを上回れるかは疑問だ。

 

 インターネットの発達によって、都市と地方(田舎)の格差は縮まったように思えたが、実態はそうではなかった。医療、学問、情報、イベント(オタク的に言えば店頭でのフリーライブ、握手会とか)の差は厳然として存在し、そして何より、人に出会うことによって得られる経験値が、都市と田舎では大きく違ってくる。こうした差を埋めない限り、地方再生は進まないだろう。

 

 私はもう地方に住みたくない。オタクである限り。

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